第1回 最強のツール「単語カード」

何かを覚えるためには、やっぱり「繰り返し」が大事です。そんなことはわかっているけど、じゃぁどうやって「繰り返す」か。難しいですね。
そこで、今回は昔からある「単語カード」使った方法を紹介しましょう。

単語カードを使う利点は、

  • コンビニでも買えるので手に入れやすい。
  • ポケットに入るのでどこでも学習できる。
  • 必要な部分だけを取り出して使える。

なんてものがあります。一度は、使ったことがある人は多いでしょう。でも、単語カードの使い方は自己流ではありませんでしたか?学校でもあまり教えてくれないようですね。そこで、単語カードのうまい使い方を考えてみましょう。

まず、単語カードを買ってきます。100円ショップでは3つで1パックになってるものもあります。安いですよねぇ。大きさは、7cm×3cm程度のものがポケットに入れて邪魔にならないので良いでしょう。すぐに買えるってことはとても大事です。

あと、髪留めのゴムか輪ゴムも準備します。買ってきた単語カードは表紙2枚だけをリングにとめ、白紙のカードは髪ゴムでとめてください。髪ゴムだと 抜きやすいので輪ゴムよりもお勧めです。普段はその白紙カードセットを筆箱に入れておくといいでしょう。あと小さな箱もひとつ準備して下さい。

用意するもの

  • 単語カード(3cm×7cmくらい)
  • 髪ゴム(輪ゴムでもいいです)
  • 小さな箱(単語カードが200枚くらい入る大きさ)
  • 黒ペン・赤ペン(別に鉛筆でも良いけどこすれると読みにくくなっちゃいます)

では、英単語を覚えるときを例にします。もちろん、他の科目でも使えますよ。

まず、学校でその日に習う単語を単語カードに書きます。そのとき、カードの穴を左にして英語、右にして日本語と言うように、書く向きを決めておきま しょう。さらに、英語は黒ペン、日本語は赤ペンなどと色分けしておくとあとで整理するときに便利です。面倒だったら、全部黒ペンで書いて後から日本語の下 に赤線を引く手もあります。、「snow:雪」だったら日本語の方に雪だるまの絵とか、ちょっとしたイラストを入れておくと記憶が定着しやすいです。

一日に新しく出てくる単語はせいぜい10個くらいでしょう。5分もあれば書けますね。そのカードをリングに留め、英語を見て日本語を言い、日本語を見て英語を言えるようにします。書いてすぐになら簡単に全部言えるようになります。一度言えたらポケットにしまいます

帰宅途中か帰宅後、ポケットから単語カードを出してすぐにもう一度言えるかどうかを試してみます。ここで、忘れているのは気にする必要はありませ ん。と言うよりも忘れていた方がいいのです。一度忘れたことを再記憶することで忘れにくくなるので、忘れていたらラッキーと思いましょう。そして、再び全 部言えるように練習します。記憶は、眠っている間に定着するので、寝る前にもう一度覚えましょう。時間がなくても眠る前に眺めることだけは忘れないでくださ い。

さて、ここからがポイントです。朝起きたら単語カードを見て、言えるものと言えないものにカードを分けます。無理して思い出す必要はありません。 ぱっと見てすぐに思い出せるものだけ、小さな箱に放り込みます。どうでしょう。5枚くらい覚えていたらたいしたものです。1枚でも2枚でもかまいません。 さて、今度は覚えてないものだけをリングに留めて学校に行きます。学校の休み時間や、ちょっとした暇な時間を見つけて単語カードを覚えます。
これを1週間続けたら、日曜日にでも総復習をしましょう。小箱のカードを全部出してきて、再び覚えているものと覚えていないものに分けます。覚えたものは小箱に戻し、覚えていないものをリングに留めて覚えていきます。
単語カードで覚えるときのポイントの一つに、声に出すことがあります。できるだけ声に出して読みましょう。もちろん小声でOKです。

生徒を指導していていつも不思議に思うことがあります。それは、試験の1週間前から単語の暗記を始めることです。単語カードを試験勉強期間に作り始 めて「試験勉強をした」と主張してます。えー?それは勉強じゃないでしょ。なんていうと、不思議そうな顔をしています。単語カードは、試験1週間前には少 なくとも授業で習った範囲についてはできている必要があります。そして、試験勉強のときは、単語カードを見ながらノートに単語を練習していきます。覚えた ものはどんどん小箱に戻し、リングに残ったものだけを練習していくのです。また、単語の学習時間は15分~20分単位にすることが大切です。単語練習を 20分以上やってもそれは機械的作業にしかなりません。たとえ途中でも、時間になったら他の科目を学習しましょう。

さて、ポイントをもう一度。

  • 新単語が出るたびにカードを作る。
  • すぐに言えるようにする。小声で読むといいよ。
  • 言えるものは小箱に入れる。
  • 毎週一度小箱から出して忘れているものを覚えなおす。
  • 試験前には小箱から出してきて練習をする。

さらに詳しいことは、ぜひ教室までお越しください。無料学習相談を行なっております。

次回は「20分学習のおすすめ」です。だって、集中力って……

カテゴリー: その他, 指導法

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