保護者面談のレジュメ

12月21日22日保護者面談のレジュメです。

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クルゼミ方式作文指導へのご協力をお願いします。

 

クルゼミナールでは、毎週作文を書くことを指導の柱の一つにしています。作文はあらゆる学習の基本になるメソッドです。近年、様々な教育機関が注目している作文指導。しかし、従来の作文指導法では、一部の子どもは上手になっても、多くの子が作文嫌いになってしまうという皮肉な結果となっていました。クルゼミナールでは、長い間の経験を元に独自の作文指導を行なっています。その効果を高めるために、ぜひご家庭でもご協力を頂きたいと思います。

クルゼミ方式作文指導

 

1.添削はできるだけ少なく

従来の作文指導では、誤字脱字文法ミスなどのすべてに朱を入れていました。できるだけ多く添削することが作文指導と思われてきました。しかし、作文を書くということは、自分の心の一部を外に出すという意味もあります。せっかく書いた文章の大部分が訂正されてしまうことで、文を書くことに警戒心が生まれてしまいます。

 

さらに、何ヵ所も添削されたからと言ってそれがすぐに直るわけではありません。かえって、「どうせ、間違えだらけなんだから」と直す気持ちが失せてしまいます。それよりも、一箇所だけ指摘して、「次回はここに気をつけてね」と言ったほうが効果があります。ですから、クルゼミでは、いくら間違えていても1ヵ所(たまに数カ所)しか、添削しません。それは、見落としではなく指導の一部です。

(見落としじゃないんだからね!)

 

【ご家庭へのお願い】間違いの指摘はしないでください

子供が作文を見せても、間違いはせいぜいクルゼミで添削された部分のみにしか言及しないでください。「作文を見せるたびにけなされる」と子供が思うことが一番マイナスです。まったく間違いを指摘しない方が望ましいです。

 

2.作文テーマは前の週に発表されます。

クルゼミでは、毎週テーマを決めて作文を書いています。テーマは前の週に教室に掲示と共にサイトにも掲載いたします。(http://jmfu.sakura.ne.jp/kurusemi

 

これは、テーマのネタを意識してもらう為です。いきなりこのテーマで作文を書けと言われても材料はなかなか見つかりません。普段から意識していないと材料が見つからないのです。かと言って、テーマについて考えてこいと言われるとそれは心の負担になってしまいます。それよりも、「なんとなく気になっている」→「興味を持つ」の流れのほうが大事です。教室では、その週の作文を書く際にさりげなく「来週のテーマはこれだよ」と声かけをして意識するようにさせています。

 

【ご家庭へのお願い】テーマについてたまに話題にしてください

次週のテーマが「ラーメン屋のチラシ」だとしたら、会話の中にさりげなくラーメン屋の話題をいれてみたりしてください。ただし、テーマを考えることが辛くならない程度にお願いします。テーマのチェックが面倒なようでしたら、子供に「来週のテーマは何だろうねぇ」と声掛けするだけでも結構です。

 

3.ご家庭で作文を読む

文を書くのは読んでもらうためです。しかし読んだ作文を絶対に批評しないでください。子どもたちにとって文章で心を外に出すことはまだまだ経験不足です。表現力もつたないので誤読されやすい文章になっています。思ったとおりに書ける子どもはほんのわずかです。そこをむやみに批評してしまうと子供は心を文章にのせることに臆病になり、やがては作文嫌いになってしまいます。読んだら、「批評」ではなく「共感」してあげてください。

【ご家庭へのお願い】作文を読んで「共感」してください。

「ほめる」という行為は難しいものです。うっかりするとわざとらしくなったりします。子どもはすぐに気が付きます。それよりも「共感」してください。「あるよね」「私もそうだった」と自分との共通点を見つけ出して声をかけることで「承認」します。もし、「共感」出来るぶぶんがなかなか見つからないのならば、作文の一部を音読してあげましょう。それだけで、作文力が大幅に伸びます。

 

4.文章力の成長

子どもたちは、生まれてからすぐに日本語の中で育ちます。10年以上かけて培ってきた言語環境が週に1時間の作文指導ですぐに変わることはまれです。最低でも1年はかかります。しかし、1年間に毎週テーマを与えられて50本近くの作文を書くと、間違えなく変わります。

 

【ご家庭へのお願い】成長を見守ってください

国語力は、個人差が激しく、また、客観的に見えづらいものです。日々の成長が実感しにくいものなのですが、作文を書き続けることで「ゆっくりと」「着実に」成長していきます。あせらせたりけしかけることはかえってマイナスになりますので、国語力の成長を見守る姿勢をお願いします。

 

5.ブログへの掲載

文章が上達するために大事なことは「人に読んでもらう」ことです。しかし、決まった人に読んでもらうことを前提にするとしだいに、「その人だけにわかればいい文章」になってしまいます。そこで、クルゼミのブログに掲載することがあります。掲載する際は、個人情報に留意し、個人名ではなく学年性別イニシャルにします。

 

【ご家庭へのお願い】ブログへの掲載許可をお願いします。

ブログに掲載するのは、抽選および推薦作で行います。抽選にするのはみんなに「他人に読んでもらう文書を書くこと」を意識してもらう為です。全員の文を掲載したいのですが、、それだけの時間が取れないための措置です。お子様の作文掲載の許可をお願いいたします。

 

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カテゴリー: 作文ミッション, 指導法

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