考えるTIPS02 20分学習編
5月29日に町田木曽地区に配布するチラシです。
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勉強時間と成果の関係
突然ですが問題です。二人の生徒に勉強の仕方を聞きました。
A君「漢字を二十個ずつ書く練習を一時間集中。その後、理科の教科書を一時間読みました。合計で二時間くらい机に向かってました。」
B君「五つの漢字を一個ずつ書いたらテストして二十分、理科の問題を二十分やってから、また漢字の練習をしたら今日の分は終わりました。五分休憩して理科の問題をあと十問解きました。全部で一時間半くらい勉強したかな」
さて、どちらの生徒のほうが良い結果を出せるでしょうか。A君は真面目でがんばりやですね、B君は、ちょっと楽を考えがちな生徒です。
結果はB君の方がいいのです。
合計の勉強時間が短いのになぜB君の方ができるのでしょうか?そうですね、それは、集中力の違いです。
集中力は十五分
人間の集中力は最長十五分しか持たないと言われています。テレビ番組のCMを十五分おきに入れるのはそれが理由だそうです。実際は、今のテレビ番組では十二分ごとにCMが入ってますよね。CMのないNHKでも、十五分毎に画面を切り替えています。
ところが、学校の授業は一時間くらいの授業単位になっています。学習塾などでは九十分で一コマなんてのもざらです。理由は簡単です。
学校や塾の事情なんですね。二十分で一コマにしたら先生の切り替えや手配が大変です。だから、先生たちは十五分で話題を変えたり余談をしたりして飽きさせないように工夫しています。工夫があるから何とか持つのです。
自宅学習のときは
自宅学習では、自分が先生の役をしなければなりません。つまり、集中力を持続させる工夫は自分でしなくてはいけないのです。ところが、そんな知識はみんな持っていません。だから、ついつい長々と学習してしまいがちなのです。また、家族も「こんなに長い時間勉強してるからがんばっているのね」とか「二十分で別の科目を勉強するなんて、この子は飽きっぽいのかしら」と思いがちです。だから、二十分しか勉強しないとこう言います。
「早く終わったのなら、その分もっと勉強しなさい」
こう言われると真面目な子ほど長時間机に向かおうとします。そうして長時間、教科書をぼうっと眺めていたりするのです。これでは、疲れるし、なによりも勉強したことにはなりません。
キッチンタイマーを使おう!
さて、それでは、短い時間で成果を挙げるためにはどうすればいいのでしょうか。
まずは、集中できる時間だけ勉強する工夫が必要です。お勧めはキッチンタイマーです。今は、安いものもいっぱいありますよね。百均でもいいですが、千円も出すと、カウントアップ機能つきのもがあります。カウントアップというのは、タイマーのようにセットした時間から数字が減っていくのではなく、ストップウォッチのように0秒から始まってかかった時間を計測する機能です。
二十分学習の計画
十五分の作業時間と五分のまとめ時間を合計して二十分です。具体的には、漢字なら自分が十五分で覚えられる数を十五分練習し、五分でテストと答え合わせをします。
算数や数学なら十五分で問題をできるだけたくさん解き、五分で答え合わせをします。国語や社会はマインドマップを作っても良いですね。
いかがでしょうか。キッチンタイマーを使って効率よく学習できるように工夫をしてください。
次回は、マインドマップと速聴学習をお話したいと思います。なお、過去の記事は、クルゼミのホームページにも載せてあります。クルゼミナールで検索してください。
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