国語力重点指導
クルゼミでは、基礎学力養成のため「国語」を重点的に指導しています
「意味のわからない言葉には、必ず傍線を引きなさい」
国語のプリントを解かせるとき、僕は必ず生徒にそう指導します。
この方法で、子供の国語力は、ゆっくりと確実に向上するからです。塾講師を始めて35年、ずっと根気よく続けている指導法です。
ところが、最近の子供たちにそれをやらせると、問題文が傍線だらけになってしまいます。
「洪水」「はんらん」「のき先」・・・
小学校四年生の生徒が「意味がわからない」と引いた言葉です。
日常会話で、ごく普通に使われていそうな単語を、驚くほど知りません。
最近の子供は本を読まなくなったから、と思われるかもしれません。
が、決してそんなことはないのです。
教育熱心なご両親のもとで、たくさんの本を読んでいる子供でも同じなのです。
むしろ、たくさん読書をしている子供ほど、単語を知りません。
本を読んでいてわからない単語が出てきても、気にせずに読み飛ばすクセがついてしまっているからのようです。
現代社会では、情報が氾濫しすぎています。わからない単語に出会っても、気にしないで次にすすまないと、生きていけないのかもしれません。
その結果、子供たちは、常に消化不良のまま、大量の情報を取り入れ続けてることになります。
本の中に知らない単語が出てきても、当然のように読み飛ばすのです。
でも、この「読み飛ばすクセ」を直さないと、国語力は向上しません。
生まれてからずっと続けてきたクセなので、一朝一夕に直すことは不可能です。
根気よく「わからない単語に傍線をひく」「わからない単語をそのままにしない」という行動をくりかえさせます。
これを続けてると、少しずつわからない単語の数が減っていきます。
その結果、わからない単語がたまに出てくる程度になり、わからないことが気になるようになってきます。
一つでも多くの単語を覚えるのが目的ではありません。
知らない単語に出会ったら、読み飛ばさず、前後から類推したり、辞書をひいたりする。そうしないと、気になって気持ち悪い。そういう子供を育てることが目的なのです。
「知らないままだと気持ち悪い。」
そうなれば、本を読んでも、テレビを見ても、他人の話を聞いても、国語力は伸びていきます。
国語力は、すべての教科の基礎となります。
同じ「言語」である英語や社会科はもちろん、数学の応用問題も問題文がきちんと読めないと解けない問題がほとんどです。
また、入試の小論文でも、絶対に必要な能力です。
将来は、社会人としてのコミュニケーション能力にも大きく影響する「基礎力」でもあります。
クルゼミでは単語指導はもちろん、作文指導など、一般的な受験塾や補習塾がおざなりにしやすい基本中の基本から、きっちりと気長に指導していきます。