「そんな恰好で座ってると、ブスになるよ」

 

授業中に姿勢の悪い女子生徒に、僕はたまにそう言います。

「先生はもう何十年も塾やってるんだけどさぁ。そんな風に姿勢が悪い子は、大人になったら必ずブスになるんだよねぇ。不思議なんだけど」

「うっそぉ！」と言いながらも、あわてて彼女は姿勢を正します。

 

いつも、言うわけではありません。僕との信頼関係ができてきた頃、サラッと言うと、効果抜群なのです。

 

男子学生には、「女子にモテなくなるよ」が、定番です。

 

姿勢が悪いと、呼吸が浅くなり、血行も悪くなり、集中力も記憶力も低下します。字もきちんと書けないので、漢字や英単語の覚えも悪くなりますし、計算間違いも増えます。

 

勉強するときの姿勢は、とても大切なのです。

とは言え、口うるさくお説教して姿勢を正させても、なおすのは一時的。３０分もすればだらけてきます。

 

それに比べて「ブスになる」「モテなくなる」は、自分ごとなので長持ちします。「本当かな？」と思いながらも、そんな危険は犯すまいと思うのでしょう。みな、案外素直に守ってくれます。

 

それに、まるきりウソというわけでもありません。

姿勢が悪いまま長時間座っていると、悪い姿勢が固定されて、体型が崩れます。顔つきだって、左右でゆがみが出ます。その結果、ブスにもなりますし、モテなくもなります。

 

クルゼミでは、何事も無理強いしません。

が、放任と言うわけでも、もちろんありません。

常に生徒の状態をよくみて、適切な指導を心がけています。

 

授業中に飲み物を飲んだり、間食をするのも認めています。やる気がない生徒を、厳しい口調で叱ることもありません。

やる気がみなぎっている場合、席に余裕があれば長くいてもＯＫにしています。いつになく気が乗らないような場合、さっさと帰らせることもあります。

 

それでは、生徒がちゃんと勉強しないのではないかと心配されるかもしれませんが、大丈夫。入塾当時は落ち着きのない生徒も、数か月も経つとクルゼミの雰囲気になじんで、集中して勉強できるようになります。

 

基本的な授業システムとしても、フリースケジュール制をとっています。毎月、翌月の出席日時を、自分で申告するシステムです。

 

その結果、習い事や部活と、勉強との両立でが確実にできるようになります。やる気に応じて、「学びたいことを、学びたいように、学びたい放題」という方針です。

 

馬も水飲み場に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。

大人ができるのは、水を飲みやすいように環境を整えること、水を飲みたくなるまで待つことだけです。

 

★残席不足のため選択できない日時が出る場合もあります。詳しくはお問い合わせください。