自修館中等教育学校 塾対象説明会
神奈川県の私立中学は横浜、川崎、相模原と県の東部、あとは小田原近辺に多く、県央地区にはあまりない状況です。
そんななか、愛甲石田というまさに県央ど真ん中に位置するのが、自修館中等教育学校。母体は県立中堅高の併願対象として知られる私立向上高校です。敷地も向上高校の中にあり、施設の共用もしています。14年前に中高一貫の進学校を目標として作られたこの学校の説明会に行って来ました。
小田急小田原線愛甲石田駅からスクールバスで約10分。田んぼの真ん中にあります。入試難度は、日能研予想偏差値で1日AMが40、それ以外が44〜43。卒業生が昨年度126名で既卒姓含めての国公立+早慶上理ICU+GMARCHが96名。同入学偏差値の学校よりも結果を出していますので、進学実績から見るとお得感はあります。
この学校でも、全員センター受験を指導の方針にしています。早くからAOや推薦にしないで最後まで国公立の可能性を模索する方針だとか。
指導体制で目を引くのは、4学期制。2学期制と異なるのが、各学期間に休暇があることです。6月の第一学期試験のあとに1週間程度の初夏休みがあり、その分夏休みはが始まるのが遅くなっています。そのため、兄弟で別の学校に行っていると休暇がシンクロできずに大変かもしれませんね。
さて、ここの説明会は毎回「熱い」のが特徴です。空調の話ではなく教育への情熱が熱い。校長先生の挨拶も静かなようで、「うちの教員は素晴らしい!」と語っちゃいます。
受験指導では、全員センター受験を目標にしていて今年は126名のうち124名がセンターを受けています。これは、簡単なようでかなりの情熱がないとできません。
また、今日は説明されませんでしたが、学習机も熱いです。新入生のオリエンテーションで、各自の机を組み立てます。それをなんと6年間使うのです。6年間自分の机で学ぶ姿勢が、学校での指導中心でで受験を乗り切る姿勢を作っているのかもしれません。
日経ダイヤモンドの伸ばす学校特集では、全国100校中64位だったそうですが、進路指導担当は、これでは不満なようです。若い教員が多く、熱い自修館。期待できそうです。